IRONMAN Cairns(アイアンマン ケアンズ)レースレポート バイク編

IRONMANケアンズといえば、日本人にもトップクラスに人気のあるIRONMANの1つです!

  • コース・気候ともに走りやすい
  • 日本から直行便で7時間程度のアクセスの良さ
  • 時差もわずか1時間
  • KONA世界選手権のスロットも多い(選手のレベルは高いけど)

そんなIRONMAN(アイアンマン)ケアンズ2016に参加してきました!
2016年は日本人スロットがあるということで、日本人はまさかの400人もエントリー!!
日本語説明会や日本語トランジションツアーもあったりと、日本人に非常に優しい大会でした!

スイム編はこちら

IRONMAN Cairns(アイアンマン ケアンズ)レースレポート スイム編

バイク編

バイクコース概要

IRONMAN(アイアンマン)ケアンズのバイクコースは「IRONMANシリーズで最も美しい」と言われることもあるリゾートコース!
スイム会場でもある海水浴場「パームコーブ」から44km程度北上してポートダグラスで折返し、途中まで南下したら再度折り返して北上してポートダグラスへ、その後は南下し続けてケアンズ市街地まで帰るという一部2周回コース。

アップダウンもカーブもほとんどなく道もきれいな高速コースだが、南からの強めな風が吹いているので、110kmあたりから向かい風続きというなかなかキツイコース。

バイクスタート

無事にスイムを終えて、1番の長旅となるバイクパートがスタート。
今回の補給は、最初にフロントのボトルに水と電解質のみを700ml。
それが終わったらリアの700mlにポカリスエット1袋、電解質タブレット、粉飴50g程度を溶かしたボトル2本をエイドでもらえる水と交互に飲みつつ、カロリーが足りなかったらミニフラスクに入れておいたジェル(4本×2セット)で乗り越えるプラン。

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最初一瞬南下するけど、250mほどで折り返して北上、ポートダグラスへ
この折り返しを忘れるとそのままケアンズまで帰還、『お疲れ様でした』となってしまう(^_^;)

とりあえず忘れずに折り返したらそこから44kmひたすら北上。
前半は飛ばしすぎないように…

って、サイコンをみたらスピード表示が出ていないorz

前日確認した時は良かったけれど、バイク輸送されている時に他のバイクか緩衝材に当たってセンサーが離れてしまっんだろう。
スタート前にそこの確認もいるのね…

そんな時はGPSタイプ
最近はGarminのedge 820を使っています。GPSタイプなのでセンサーの距離を気にしなくていいから楽です!

わざわざ直すために止まることもないかと、腕時計で速さを確認。

…42km/h。

うん、どう見ても180km走るペースではない。

恐ろしいのはこの速さで空気抵抗をほとんど感じないこと。
日本人サポーターの言う通り、南から北に風速10m/sで吹き続けているということになる。
折り返してからやばいな…

ここまで風が強いとペース管理もあまりあてにならないので、いつも通り体の感覚頼みで漕ぎ始める。

コース自体は緩やかなアップダウンばかりで、一箇所だけ標高60m程度の峠があるかな?という程度。
(一部2往復コースなので4回通るけど)

外国人たちは体がデカイせいか、下りや平地はかなり速い…が、上りが来るたび自分でも追いつけるほど登りはゆっくり。
下りで稼ぐ作戦なのかな?

20km程度で最初のエイドをスルーしたところで、カフェイン入りのジェルを4本入れたミニボトルが早速落下して無くなっていることに気付くorz
まぁジェルが足りなければエイドで貰えばいいかと涙を飲んでそのまま進む。。。

最も美しいバイクコース

さて、トッププロに『アイアンマンシリーズで最も美しいバイクコース』と言われるとは、どれほどのものか…

熱帯雨林とサンゴ礁を眺めながら悠々と進む…

はずだった。

 

まず、40km/hで走ってると、雨がめちゃくちゃ痛い。。。

右手に海…が、うねりまくって灰色になっとる…
まぁ確かに雲の合間からさすエンジェルラダーと水平線まで見れる景色は美しい

とか思って余所見してると海からの突風で薙ぎ倒されそうになる。

まぁ少なくともこんな一本道を70kmも道路規制して気持ちよく飛ばすなんてことは日本ではできないわけで、そこはしっかり楽しんでおく。
さっきの写真はこの時の30km地点あたりの坂を登った後にいるカメラマンかな?まだまだ余裕そう。
4回目の峠の写真なんて酷い顔しててアップできない(恥)

ポートダグラスへ

そのまま北端のポートダグラスまでに予定通り電解質だけの水をボトル1本とココナッツオイルを飲みながら走行。

アベレージは約36km/h。

観光地のポートダグラスの街中を駆け抜け、折り返しでは皆の拍手を受けながらMCに『Japanese! Good journey!!』みたいに叫ばれ、やっぱり漢字は読めなかったかとか思いながら向かい風区間へ。
(IRONMANにエントリーするために必要なActiveへの登録は英語で登録することを強くおすすめするw 下手をするとリザルトがエラーになり、ロールダウンのときに名前が呼ばれません。)

折返し、南下

ここからはエイドの水とカロリーボトルを飲みながら我慢の時間かな?
と思ったものの、77kmの折り返しまでのアベレージは34km/h以上を維持してた。
流石にオーバーペースか…?

とは言ってもここからは再び追い風。
勢いに身を任せて、90kmの中間地点の看板でちょうど2時間30分(アベレージ36km/h)で通過し、再び北端のポートダグラスへ。
この辺りに来ると周りの外人さんが登りでヒーヒー言い始める。

私もヒーヒー言ってるけれど。

ポートダグラスに戻る区間のアベレージは35.6km/h。
まだまだ疲れもなく、空腹感や脱水感もない。
このまま快調に行けるかなといったところ。

体調不良、原因と対策は?

ところが110kmのポートダグラスで折り返した直後、少し異変を感じ始める。

頭が痛いなんだこれ?
でも他に異変もないため、無理をしない程度に走り続ける。
この辺りから天気も曇りから晴れに変わり、気温が上がり始める。

路面が温められ、上昇気流が発生することで海からの突風がパワーアップ。
平地でも32km/hくらいしか出なくなる。

この辺りからバイクで差が出始め、人がまばらになるのでマーシャルが元気になる。

ペナルティボックスでは監禁されている人が複数
自分の前を走る日本人もドラフティングを取られ、次のボックスで止まれと指示されていた。
逆に言えば自分はドラフティングを取られなかったのでとりあえず今の距離感で問題なしだろうと一安心。
(登りで抜きにかかったら『早く抜け』って一回怒られたけど(´・_・`)あれ以上無理だったんです…orz)

しばらく走って頭痛の正体に気づいたのは130kmあたり。

これ、エアロヘルメットが通気口なさすぎて頭だけ蒸れて、暑さでやられとるorz
とりあえず150kmあたりのエイドで水を貰って、小さな通気口から水分注入。

だいぶ楽になるけど、30km/hでいっぱいいっぱい…
まだ30kmもあるのかよ…
ドリンクが余っていてもエイドでは水を受け取って序盤から掛けるべきだったな・・・

この辺りから首が痛くてDHポジションも取れず、ずるずると28km/h程度で走行。
これが本当のゆるぽた(笑)である。

まさかアイアンマンでやることになるとは…

さらに悲劇が続き

165kmあたりからやたら後輪のグリップが悪い…目視したところ、空気が減っているような??
パンクまではいってなさそうだけど…スローパンクか…orz??

ずるずると走り続けて市街地に帰ってくる頃には後輪のグリップが全然効かず、カーブのたびに滑りそうになる…

体もバイクもギリギリになりながら市街地を走っていると、やっと人が増え始めて温かい声援。まぁ答える余裕はすでにないわけですが。

この時ばかりは思いました…

やっと私も常識人に近づきました。

 

『今からラン(しかもフルマラソン)とか、お前ら頭おかしいんじゃないの??』

バイクラップ、5時間30分48秒。約1700人のうち250位。

↓つづき「ラン編」

IRONMAN Cairns(アイアンマン ケアンズ)レースレポート ラン編

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