こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
『ズームフライフライニットはルナロンからリアクトになりました!』
って、言われても「??」という人も多いのではないでしょうか?笑
- どう変わったの?
- メーカーの「◯◯%改善!」って見てもよく分からない
- もう両方初耳な単語です
そんなあなたに!
何が変わったのか、メーカーの公表数値だけでなく実際に変化は分かるのか、そんなミッドソールのお話です!
目次
新素材のリアクトはクッション性・反発力・軽量性・耐久性が向上
素材自体のクッション性は13%の向上ですが、『ルナエピック(ルナロン)』と『エピックリアクト(リアクト)』のシューズ全体の比較ではクッション性は11%、反発力は10%、軽量性5%向上とのことです。
シューズ全体として最適化するために厚さ・形状なども変更しているためですね!
EVA・ルナロン・リアクト、ミッドソールの移り変わり
もともとミッドソールで主流になっていたのがEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)です。
EVAの特徴
- 軽量で弾力がある
- 一方で経年・圧力で縮むというデメリット
そこからナイキが開発した素材がルナロン。
EVAに弾力が高いニトリルゴム(NBR)が配合されています。
単純にゴムが入ったら重量増につながりそうなのですが、ルナロンは「高発泡EVA」と表現されることもあり、うまく空気を取り入れて高発泡させることに成功したので軽量さと高反発を両立できています!
ルナロンの特徴
- EVAを改良した軽量性・弾力
- 高発泡のなので縮むというデメリットは残る
さらに新素材がリアクト。
こちらは…調べていても素材の詳細が出てきません…
一部ではアディダスのBoost素材と同様に「ポリウレタン系」ではないかと予想されています。
Boostでは微細で均一な気泡を閉じ込めたE-TPU(発泡熱可塑性ポリウレタンビーズ)を素材としている。個々の小さなE-TPUを連結することにより、長期に渡り、またどのような環境下でも、高い衝撃吸収性と反発力を発揮する
普通の発泡ではなく、1つ1つを閉じ込めた形状にすることで、潰れない・耐久性に優れた素材になるのですね!
リアクトの特徴
- ルナロンよりもクッション性・反発力・軽量性・耐久性が向上
- Boost同様に発泡ではなく気泡を閉じ込めたものを集結させているのか?
- 使用してもルナロンのように縮まない
リアクトの実際の耐久性はどうなのか?
実はこれに関しては一番最初の画像にも差が写っていたりします。笑
一枚ずつ見てみましょう!
こちら、旧素材のルナロンを使用したズームフライ sp Fastです。
おそらくズームフライを使用した人はすぐに気になったことでしょう。
ミッドソールがシワシワになる!
このシューズはまだ80km程度の使用ですが、かなりシワが発生するのがどうしても気になってしまいます。
(反発性やクッション性はまだまだあるんですけどね!)
続いて新素材のリアクトを使用したズームフライフライニットです!
こちらは50km程度なのですが…
ミッドソールがシワシワになっていません…!
ズームフライシリーズは流行っているので履いたことがる人も多いでしょう。
1回15km程度走っただけでも結構シワが寄ってしまいました。
この「潰れても戻る」性質がリアクトの反発力・耐久性の秘密かもしれませんね!
もう1つの新素材『zoom X』
ナイキといえば、ヴェイパーフライやペガサスターボに採用されている『zoom X』もありますね!
こちらのアピールポイントは「ナイキ史上最高のエネルギーリターンと軽量性」。
つまり、耐久性などではリアクトの方が優れているということになります。
実際に、完全レース仕様のヴェイパーフライはzoom Xですが、ヴェイパーフライの練習用と言われるペガサスターボではzoom Xとリアクトを両方使ったソールで耐久性を高められています。
その結果、ヴェイパーフライは耐久性200kmと言われるのに対し、ペガサスターボは耐久性800kmとも言われています。
ルナロンとリアクトは「リアクトが上位」という感じでしたが、zoom Xはかなり尖った性能なので、「リアクトとは使い分け(組み合わせ)」といった感じですね!
まとめ
新素材リアクトは従来のルナロンから全ての面でアップグレード、またzoom Xと比較しても耐久性の面では優れており、ナイキの中で最も耐久性が高い素材となっています。
そのリアクトを採用しているズームフライフライニットも、実際に走った後でもミッドソールが全然潰れておらず、かなりの耐久性が期待できる仕上がりとなっています。
ミッドソールの耐久性が高いと言うことは、カーボンプレートがヘタれてもジョグ用には長く使えると言うこと。
長い目で見たときにはコスパの良いシューズとなりそうです!
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