こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
前回のバイク編に続き、今回はラン編。
IRONMAN Hamburg レースレポート 〜バイク編〜
現地のコースを見る前は、最大限うまくいっても8:44が上限と想定。
ちなみにこれは、スイムでちょうど都合よく自分より少し速い人に3.8km全部ベタ付きし、バイクはフラットで路面がきれいで折り返しが少ないコースで、ランもフラットでかつ涼しいコースという想定。・・・いや、ランは2ヶ月まともに走っていない上に痛みがある中で、高望みしていたといわざるを得ないが。笑
故障を考慮しても、世界屈指の平坦・涼しい(22℃)のハンブルクなのだから、最低条件でsub9はしておきたいというところ。
IRONAMN Hamburg 2024のランコース
4周回コース。私のGarminだと41.6kmだったけれど、橋の下のトンネルを「2カ所×往復×4周回」で16回通ることと、折り返しの多さでGPSの誤差が出やすいと考えると、ほぼ規定通りの距離だろう。
ライバルとの差の確認は、主に北部の長い対面区間で測ることになる。
折り返しはそれなりにあるけれど、最も長い直線が500m以下でひたすら折り返しと直角コーナーを走り続けたIRONMAN台湾 2019に比べたら全然マシ。笑
コースはかなりフラットで、橋を渡る時・下のトンネルを通る時にわずかに上り下りをする程度。
気温は22℃程度と涼しく乾燥しており、コースの半分くらいが公園の木陰になるため、かなり走りやすいコース。
T2
ハンブルクはT1とT2が共通なので、バイクスタートしたところがバイクフィニッシュになり、朝とは逆方向から入ってバイクをラックにかけ、また500m走ってランギアバッグへ。
バイクは4時間半を切って終え、T2に入ってきた感想は・・・
バイクめっちゃあるやんw
ぱっと見で100台以上はあるやろって感じで🤣
(まぁ後々リザルト見たら、4時間半切ってもM35の中でギリギリ上位10%程度なんだから…😇)
今回は涼しいので日焼け止めをT2で塗ることはせず、靴下とシューズを履き、ランの補給を入れたウェストポーチを付けたらサンバイザーとサングラスをもって走り出す。
本当は全部ビニール袋に入れておいて、走りながら装着したほうが早いのだけど…私のウェストポーチはバックルなしのチューブ型なので、先に装着。
ラン 1周目
とりあえず最大の不安要素であったランがスタート。
1周目はほぼ同時に黄色いおっちゃんとランデブー🏃🏃
思ったより右脚の付け根と中臀筋に痛みは出ない。宮古島トライアスロンや長良川ミドルトライアスロンよりははるかにマシ。
左の筋トレを続けてきたおかげか、もしくはレースのアドレナリンのせいか。
まだ暑さのせいかエアロヘルメットにあまり見ず入れなかったせいか少し頭がぼーっとする…けど、まぁこの涼しさなら電解質と水分摂ってれば走りながら治せるでしょ←
それより問題はペース。
ランに入った時点で残り時間が約3時間13分。バイクで稼いだ分、バルセロナの3時間05分よりははるかにマシだが、いかんせん故障と練習不足の中、3時間10分(4’30″/km)は目標にしなければならない。
ちなみにどれくらい練習不足かというと…
- 4月14日の宮古島が終わってから4週間ランは無し
- 5月11日に4週間ぶりのブリックラン
- 5月13~19日の練習でもキロ6分30秒越えとか
- 19日の長良川ミドルトライアスロンでは20km 4’40″/km
6’30″/km超えてても痛くて8km程度しか走れていない。
そして私の中では『疲労抜き無しのミドルレースは、疲労を抜いたロングと同じペースになる』という超個人的謎理論を持っている。
この理論から行くと、長良川ミドルトライアスロンのランが4’38″/kmであるから、今回のハンブルクも同等になる…マニアワナイ
(しかもこの理論は、当然きちんと走りこめていて、疲労さえ抜けば倍の距離を走れるというスタミナがある状態での話w)
とりあえず走りだすも…1km:4’18″、2km:4’20″、3km:4’28″(エイドあり)…
いつもならIRONMANのランでも序盤は4分一桁、21kmの通過は1時間30分程度(4’15″/km)なのに、やはり故障で地面の反発を受けれず右脚の力が抜ける感覚。
スピードに乗れない。
ちなみにHamburg、ランを3時間10分ペース程度ではサクサク抜かれていく。笑
「欧米人はバイク速いけどランはそれほどでもない」というのはコロナ前の話で、今や上位層は3時間で走って当たり前。
そんな中、ひときわ速い数人に抜かれる…男子のエイジトップ、早くも周回遅れにされた。。。
まぁ私は9時間コース、トップ3は例年8:07~8:20あたりだから、1周差はされるだろうけど…まさか1周目で来るとは😂
ちなみに最初のエイドでロキソニンを2粒追加。(※用法容量を以下略)
『1回1錠、4時間以上空けて1日2回まで』と言われた気がするが、多分気のせい。
これで4倍界王拳(∩゜∀゜)∩(違
ヤバいなぁと思いつつも、長い対面区間では前方にいるであろうパイキと菊ちゃんを探す。
とりあえずパイキは36番のホテルの前ですれ違い。その1分後くらいに菊ちゃんか?
淡々と走って奥で折り返し、36番ホテルの距離を確認すると約2km差。
9分遅れくらいか…菊ちゃんとの泳力差はともかく、パイキとはスイムでそこまで開けられないはずだから、バイクで以外に差をつけられたのかな?
と思ったが、実際にはパイキとはバイクは2分5秒差なのに、T2で約1分30秒差。菊ちゃんに至ってはT2で2分差。
ロングだからトランジションはあまり練習していなかったけど、バイク180kmでの差に対して、T2での差がもったいなさすぎるなぁ…ちょっと工夫要。。。
その後は後ろで来るであろう土田さんを探しながら。
土田さん発見、真っ黒なウェアだけど、走り方に特徴があるので遠くからでもすぐ分かるw
私と土田さんの差が3.2km程度かな?でも土田さんがランをsub3で走ってきた場合、十分に追いつかれる可能性がある距離なので、油断はできない。
相変わらず頭の熱さは感じるので、エイドでは4杯水被る→2杯PRECISION飲む→エイド2つに1回はモルテンジェル(黒と白を交互)→エイドの最後でまた4杯被る、を繰り返す。
とりあえず1周目は前後の差を確認・補給を多め・リラックスして走ることに終始。
1周目の終わりに距離を確認。10.4km、約47分…4回繰り返しても3時間8分、余裕は無し。
…試走の時に「ちょっと距離短いかも?」なんていってたけど、ほぼ正確な距離やな。(トンネルも通ってるし)
1~10km
4’18″→4’20″→4’28″→4’30″→4’32″→4’49″→4’35″→4’46″→4’41″→4’53”
ラン 2周目
もっとも観客が多いゴール広場を通過し、2周目へ。
2周目に入ったころには左の臀筋からハムストにピリッと痛みが走る。
いやいや左まで痛むのは早過ぎるやろ。。。
まぁ1週間筋トレし続けた上に、バイクで消耗し、さらには右足をかばって走ってるからなぁ…
気のせいと言い聞かせる🤖
2周目のテーマは『3週目に希望をつなぐ』。
序盤にして崖っぷちなテーマ👻
とりあえず、エイドがない区間は4’30″台、エイドがある区間は+10秒を目安に粘るという根性論。
(あれ、マラソンの根性論は30km以降で発揮するものじゃなかったっけ…)
12km地点のエイドでまたロキソニンを2錠摂取。
これで6倍界王拳ヽ(ΦωΦ)ノ(違
しばらくすると・・・
トイレに行きたくなる💩←
まぁロキソニン6倍も飲めば、お腹の調子もおかしくなるわな🤣
しかしただでさえギリギリなこの設定、トイレなんぞに寄っている暇はない。
気合で耐える💩(根性論2回目
そういえばすれ違いでパイキとの差を確認。1kmくらい広がっているか?10kmで向こうが4分以上速いとすると、だいたいsub3ペースで走っているか…
折り返してキロでは土田さんとの差を確認…あれ?見当たらない。広がったかな?それとも近づいているのを見落とした?
定期的にエレクトロライトパウダーとアミノバイタルゴールドも補充しつつ、2周目後半では1つ目のTop Speedも投入。
それにしても20kmが長い。
ちゃんと走れているときは20km jogなんて割とあっという間だけど、練習で8kmしか走っていないのだから当然といえば当然。笑
11~21km
4’35″→4’34″→4’45″→4’30″→4’43″→4’34″→4’40″→4’40″→4’43″→4’38″→4’43”
2周目は48’15″、合計で1時間35分21秒。
あれ?これ2倍しても約3時間11分…?(sub9には3時間13分)
しかも1周目より2周目が遅いことを考えると、完全にデッドラインペース。。。💀
ラン 3週目
3周目のテーマは『4週目に希望をつなぐ』。
デジャブなテーマであるが、もはや目の前の1周しか考える余裕がなくなっている←
2周を終えた時点ではかろうじて希望を失っていないが、3周目もただこの周回で『ゲームセット』にならないように速度を維持するのみ。
そういう意味では、今回の4周回は走りやすい。10kmごとに区切れるから集中力も維持しやすいし、2周で半分、3周終わればラスト1周。
3周回だと1周が結構長いし、3周目もラスト1周というほど短くない。5周回だと2周終わってもまだ前半、2周半でようやく半分ってのが地味に精神的負担だったりw
2周を終えて、ここからは4月中旬以降で走ったことのない距離。
💩1回で確実に間に合わなくなるような状態だが、メンタルが弱くなってくると『もうお腹限界だったことにして、💩行っちゃえば解放されるぞ👿』と脳内で悪魔がささやきだすw
もう💩に逃げたくなるが、日本は19時過ぎだし、多分結構多くの知人がハンブルクの速報をアプリで見てるよなぁ…(桑原さんとか、はとやはやとさんとかは間違いなく見てるだろうw)
日本で見てる人たちに、『あ、ここで諦めたか。』なんて遠くから分かるような走りはしたくない←
ということで、心の中の悪魔は気合で押し出す。(根性論
とはいえ、練習できてないからすでに脚が限界な私。←
2周目はピッチで誤魔化したものの、3周目始まってすぐに膝が曲がらなくなってくる。
靴が地面を擦る回数が増える。
4’41″→4’41″→4’50″→4’55″。。。
2周目のペースでギリギリだったのに、さらに5~10″落ちてしまっている。
もうこれ以上ピッチで粘ろうとしてもコンディションも悪化するだけだなと、走り方を変え始める。
あえてストライドを伸ばしてみたり、重心の位置を調整するイメージ、シューズに体重を乗せるイメージ・・・
4’50″→4’44″→4’44″。。。うーん、ちょっと改善したけどまだ足りない…
この辺りまで来ると、橋を渡るだけとかのわずかな登りですら、脚がきつくなり、キロ5分越えでしか登れない。平坦以上に登りで練習不足の差が出るな・・・
そもそも、宮古島の時は25km以降はほとんどキロ5分だったので、今回はまだ粘れている方ではあるのだが。。。
26km地点のエイドで、最後のロキソニンを2錠摂取。なぜ毎回2錠ずつ飲むのか
これで8倍界王拳ヽ(´◉◞౪◟◉)ノウヒッ(違
同時にエレクトロライトパウダーとアミノバイタルゴールド、2つ目のトップスピードも摂取というサプリ漬け状態。
22~31km
4’41″→4’41″→4’50″→4’55″→4’50″→4’44″→4’44″→4’52″→4’58″→4’57”
ラン 4周目
4周目に入る時、時計を確認すると、ちょうど残り47分くらい。。。
ということは、1周目と同じ速度で走ってラスト2kmくらいをスパートすればギリギリ滑り込めるか?
個人的には『ギリギリ希望が残っている』と感じたが、後日Xでは『その状況は希望ではなく絶望だ』と言わんばかりの指摘を受けた←
まぁ正直、両方の大腿四頭筋は攣りそうだし両方の中臀筋と右脚の付け根は痛いし、左のハムストはピリピリしてるし、さっきから足は地面に擦ってるし・・・
間に合わない理由はいくらでも挙げれるけど、ダメだったと決めるのは47分後でいい、苦しみから解放されるのは47分後でいい。。。
もう足の痛さも無視して、無理やり足を上げて落としてでも速度を上げれるなら上げる。。。
4’37″→4’39″→5’13″(長めエイド)→4’34″→4’34″。。。
なんとか4分30秒台には復活。
いや~今回の練習量とコンディションでも、意外と粘れるものだね。。。
てかこれだけ粘れるなら、今回くらいのメンタルで臨めばバルセロナの時に、ランが多少長くても3時間05分で走ってsub9できたんじゃないか?←
バイクが184kmあった時点で、自分の中でどこか言い訳してしまっていたんだろうか…
しばらく粘るも39km地点、8時間51分。。。
いや、さすがにこれは無理やろと…ここにきて悟る😇
そこからは若干地獄で、平地は何とかするけど、橋のわずかな登りだけでも本当に足が動かない😂
練習不足な上、痛みで反発を活かしきれず筋力で走っていたら、こんな風になってくるのね…
ラスト1kmだけは再加速してゴール。
バルセロナのゴール後は大畑さんと話しながらフィニッシャーズエリアのビールサーバーでビール飲みまくってたけど、今回は脚がプルプルしててまともに歩くことも出来てなかったよ…👻笑
ランは3時間16分04秒、4’40″/km。まぁ見事に『疲労抜き無しのミドルレースは、疲労を抜いたロングと同じペースになる』という超個人的謎理論を再現してしまった。(長良川ミドルトライアスロンのランが4’38″/km)
ランラップは、年代別44位(完走者309人)、男子総合154位(完走者2,052人)
ちなみにランラップで年代別上位10%のラインは3時間10分。
M35の上位20位までを見ると・・・
20人のうち13人はランでsub3。(当然のようにみんなバイクは4時間半切り)
表彰台争いに至ってはランで2時間45分を切る争いという…もうアマチュアじゃないだろ、って世界での戦いになってる😇
今回の補給・ギア
モルテンカフェイン入り。バイクはコスパの良い粉タイプだけど、ランはジェル。。。💸
ちなみに日本で普通に売られているのは糖質25g、100kcalの物だけど、エキスポでは糖質40g、160kcalの物も売ってた。海外では売ってたのかな?今後はこちらも入ってくる?
アミノバイタルゴールド。体感できるレベルで回復に差が出る🤔
レース中に筋肉が疲れたときに飲んでも回復するけど、効果は20分程度。笑
多数持ち込んで飲み始めたら20分おきに飲み続けているw(ランでは4本使用)
エレクトロライトパウダー。個包装だから日本の湿度でも劣化せず、レース中に不足分を補いやすい。
PRECISIONのカプセルタイプはバイク中にとりやすいから、次回から導入しようかと思ったけど…意外と、この『塩分摂取を味覚から脳に伝える』と、塩やレモン味の刺激を与えるというのは重要なのでは?と思い始めているところ。
トップスピード。スズメバチエキス信者ではないが、疲れたときの蜂蜜が気持ち的にも少し元気になるので使用している。
今回のランシューはADIOS PRO 3。
宮古島と同じメタスピード エッジ パリで行くつもりだったけど、現地についてからランコースをそれぞれのシューズで試走して、ADIOS PROの方が感覚が良かったからバルセロナでも使用したこちらに。
近いうちにADIOS PRO 4と、ADIOS EVO Cが出そうな感じではあるので、そちらも楽しみ。
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