こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
ズームフライフライニットは昨年10月に発売され、入手困難な「ヴェイパーフライ4%」と同じカーボンプレートを採用と言うことから瞬く間にランナーの間に広まりましたね。
実際に12月に出た湘南国際マラソンでは、Aブロックを見渡すとかなりの人数のズームフライ フライニットが…(ぱっと見では一番多いシューズ?とも思いました)
そんなズームフライ フライニットですが、ファーストインプレッションでは「反発が速い」感覚があり、通常のズームフライ(しかも500km以上走ってヘタれたものw)に慣れすぎた私にはリズムが合いませんでした。
今回、次のIRONMANに使うシューズを選ぶため、がっつりバイクに乗って疲れた状態で履き比べてみて、ペースなどのデータを比較してみました。
結果としては…ズームフライ フライニットは思ったよりもずっといいシューズかもしれない…!
目次
まずはバイクにがっつり乗る!そして公園周回ラン
ロングレースに使える靴ということで、元気なときのペース走やインターバルで早く走れる靴が疲れていても速く走れるとは限らない。
ということでがっつりバイクに乗りました。
ローラー台でzwiftの世界に入り、オリジナルメニューで3時間です。
zwiftのカスタムワークアウトでレースを想定した練習を作成しよう!まだ指定どおりに完遂は出来ていないのですが、それでも3時間でIFが0.87〜0.9(NPがFTPの87〜90%)というハードメニューです…(ハードに作りすぎたw)
なので時間的には3時間ですが、IRONMANの180kmバイクに近い(というかそれ以上の)追い込み具合からのランです。
(バイク中の補給もほぼ同じに揃えてあります)
初めての3時間ライドは慣れない部分もあるので、2回目でジャパンブースト、3回目でズームフライ フライニットを試しました。
4回目はズームフライ sp Fastを試す予定です。
ランもなるべくコース条件の差を無くすために、家から1kmの公園でひたすら周回。
10周で累積標高50m程度のゆるいアップダウンを含むコースです。
(公園までの往復が少し遅めなので、公園の周回は平均ペースより少し速めで走っている事になります)
まずはアディゼロ ジャパンブーストで実施
まずはジャパンブーストで走ってみました。
こちらの靴もクッション性がありどんなペースでもオールラウンドにいけるシューズです。
走行距離は約100km。本当は全部新品が良かったのですが、予算の都合上…笑
ズームフライとの違いを簡単にまとめると以下の通りです。
【ジャパンブーストが優れている項目】
→耐久性、コスパ、幅が広い
【ズームフライが優れている項目】
→クッション、反発力、(フィット感:個人差あり)
さて、実際に走ってみた結果です。
12.3kmをIRONMANのつもりでリラックスしてジョグ。
平均ペース :4分29秒/km
平均ピッチ :182
平均ストライド:1.23m
続いてズームフライフライニットで実施
こちらの走行距離は20kmのみのかなり新しい品。
反発が早いシューズですがシューズに合わせ、自分は力を入れず、反発をうまく使う・重心の下で乗り込む・重心を前方に持っていくという意識で走ってみました。
同様に12.3kmをIRONMANのつもりでリラックスしてジョグ。
平均ペース :4分19秒/km
平均ピッチ :182
平均ストライド:1.27m
ペースは予想以上に上昇で1kmあたり10秒差…
特にジャパンブーストは5km以降で徐々にペースダウンして4分30秒/kmあたりに収束したのに対し、5km以降で逆に少しペースアップして4分11〜12秒あたりでした。
後半に差が大きくなっているというのは、フライニットでの走りに慣れ始めたせいかもしれません。
最後にズームフライ sp Fastで実施
こちらの走行距離は70kmの比較的新しい品。
練習8km・ミドルトライアスロン・IRONMANと使っているし、通常のズームフライは2足履きつぶしているので扱いには慣れています。
同様に12.3kmをIRONMANのつもりでリラックスしてジョグ。
平均ペース :4分22秒/km
平均ピッチ :180
平均ストライド:1.27m
フライニットとのペース差はそこまでありません。
走っていても反発力はそれほど大差があるようには感じませんでした。
そのためか、ストライドはほぼ同じ。
平均ピッチが若干遅れているのは、フライニットのファーストインプレッションで「反発が早くピッチが上がりやすい」と感じたのとも一致しています。
ちなみにsp Fastのラップは前半が4分17秒程度の後半が4分22秒あたり(公園までの往復がアベレージを下げています)。
後半はやはりフライニットの方が上がっていました。
その他の変化
上下動比や設置時間も確認してみました。
Boost | sp Fast | Flyknit | |
平均ペース | 4分29秒 | 4分22秒 | 4分19秒 |
上下動比 | 6.50% | 6.80% | 5.80% |
上下動 | 7.8cm | 8.8cm | 7.6cm |
接地時間 | 213ms | 216ms | 211ms |
Boostとフライニットを比べると、接地時間は1%の減少なので誤差レベルですが、平均上下動は少し下がっています。
反発が大きいからといって上方向に弾んでしまうのではなく、きちんと前方への推進力になっているようですね!
一方、sp FastではBoostより速いものの、上下動比が増えてしまいました。
また、基本的にはペースが速いほど接地時間は短くなるのですが、こちらもBoostより伸びています。
感覚的な部分で少し気になったのは、ジャパンブーストがふくらはぎに疲労を感じたのに対し、ズームフライフライニットは臀部(お尻)の筋肉に疲労を感じました。
一般的にはふくらはぎの小さい筋肉よりもハムスト〜臀部の大きい筋肉で走れた方が良いのですが、トライアスロンではバイクで臀部の筋肉をかなり消耗しています。
実際に180kmのバイクの後、42km走るときに最後まで臀部が耐えれるのか…それは少し気になる所でもあります。
sp Fastは特定の部位の疲労感はあまりなく(あえて言うなら大腿四頭筋?)、全体的にだるめと言った感じでした。
トライアスロンでは靴紐をどうするか?
ズームフライsp Fast、ジャパンブーストでは全てキャタピランと言う凸凹のゴム紐に変更しています。
この方が靴を履く時間が短縮できるので、トライアスロンでは助かります!
ところがズームフライ フライニットは靴の形の問題で、少しキャタピランが通しにくいのです。
この問題をどうするか…まっすぐなゴム紐タイプを採用してみるか…少し悩みどころです。
ロングのトライアスロンだとトランジションは急がず紐を結ぶ人も多いのかもしれません。
とりあえず購入して実験してみます。笑
まとめ
流行っているズームフライフライニットですが、ファーストインプレッションでは少し扱いが難しい感じがして、湘南国際マラソンでも通常のズームフライで走っていました。
今回、IRONMANを想定してバイク3時間がっつり追い込んだ後の状態で比較してみました。
- ジャパンブーストからキロ10秒アップと予想以上の差
- しかも5km以降の後半部分で差が大きかった
- 上下動比が小さくなっており、反発が前方への推進力になっている
- ジャパンブーストはふくらはぎが疲れたが、フライニットは臀部が疲れた
- ゴム紐の使用は少し悩みどころ
以上のような結果でした。
扱いは難しいですが、やはりうまく反発力を活かせたら大きな武器になりそうな予感はしています。
IRONMANニュージーランドは非常にレベルが高く、守りの走りをしていたら世界選手権スロットは取れないので、一か八か実験を兼ねてフライニットで攻めてみるのもアリ!?
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