こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!
ヴェイパーフライ4%は私が履いた中で最も速く走れたシューズ。
では後継として発売されたヴェイパーフライNEXT%の完成度はどれほどのものなのか?
そして4%とNEXT%のどちらがレースに適しているのか…?
ヨメ
TK
ロードバイクは最新・高級なフレームやカーボンホイールといった機材がタイムに大きく影響するため「機材スポーツ」と呼ばれています。
一方、ランニングは「誰でも気軽にでき、金銭的負担の少ないスポーツ」という印象の人も多いのではないでしょうか?
ところが、ヴェイパーフライシリーズの存在は、ランニングを「機材スポーツ」へと昇華してしまった…かもしれない。
目次
ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト%(NEXT%)の外観
前足部は少し太くなっています。
ズームフライ フライニットは細かった、という人も履きやすそうですね!
アッパーは新開発のヴェイパーウィーブ。
フライニットよりも軽量・通気性が良い・雨や汗を吸いにくいという高性能素材になっています。
TK
小雨が掛かったくらいなら弾いてくれるので快適に走れますが、流石に大雨のハーフマラソン・フルマラソンや、サブサブ水を掛けるトライアスロンでは徐々に浸水してきそうです(^_^;)
ズームフライ 3はインナーとしてメッシュ生地がついていたり、ウェットスーツの内側の様なソフトな素材がついていましたが、勝負用のNEXT%は軽量化重視でヴェイパーウィーブむき出しです。笑
私の場合、使うならトライアスロンのロングレースなので靴下を履いており、素材感はそこまで気になりませんが…素足で履いてみた印象としては、「フライニットより擦れないかも?」と感じました。
(フライニットって意外と足首周りが擦れるんですよね…)
擦れ耐性は個人差も大きいですが、ヴェイパーフライ4%フライニットで擦れてしまった人にもぜひ試してみてほしいですね!
TK
ヴェイパーフライNEXT%の発表時、ナイキの公式では以下の様に発表されていました。
- オフセット(踵と前足部の厚みの差)が11mmから8mmに。
- フォームの量を15%増量(それでも重量は4%のまま)
簡単に言えば、前足部の厚みが増したということですね!
走行感はあとで記述しますが、大きく変わっています。
4%と比べて大きく変わった点の1つがアウトソール。
少し溝が深く(その分アウトソールが厚く)なっている様です。
もともと滑る靴ではなかったのですが、明らかにグリップが良くなっていると体感できます。(特に濡れた路面の時)
ちなみにズームフライ 3は踵も黒かったのに、こちらは白色。
触った感じでは素材感の違いは分からず、耐久性は変わらなさそうですが…?(NEXT%はナイキ公表で400km)
踵の補強面積はズームフライ 3と比較すると小さくなっており、特に内側が小さくなっています。
おそらく、エリートランナー達が走るときに外側から接地して母指球側に抜けていくためでしょうか…?(最も彼らはフォアフットが多いですがw)
TK
ヴェイパーフライNEXT%と4%の比較
やはり他のシューズとは別格の反発力・クッション性、その上軽い…
比較対象となるのは4%だけ!?とも感じてしまいます。
走ってみてまず感じるのは以下の点。
- 脚の外側から内側へ荷重が誘導される感覚
- フィット感よし!
- ドロップの少なさは感じるけど、前足部の沈み込みは感じない
- グリップが良くなった
脚の外側から内側へ荷重が誘導される感覚
まず走り始めてすぐに感じたのがここでした。
フォアフットのエリートランナーは脚の外側で接地し、内側に荷重が移動していく様な走り方をしている様に見えます。
私自身はフラットに近いヒールストライクなのですが、それでも脚の外側から内側へ強力に誘導される様な感覚があります。
似た様な形状のズームフライ 3ではここまで強力に誘導される様な感じはしませんでした。
まだ慣れていないだけなのか、この様な荷重の移動が本来効率がよいのか…まだ分かりませんが、どちらにしてももう少し練習しないと履きこなせませんね(^_^;)
踵周りのフィット感よし!
ズームフライ 3と同じく、踵の内側にクッションの様なものがついています。
これのおかげで、ペラペラの素材でも踵にフィットして安定感が増しています!
これだけ徹底的に軽量化しても走るために重要な細かい部分は行き届いています。
一方で、フライニットやズームフライ 3はシュータンがなく靴下の様に足を包み込むデザインだったのですが、こちらは一般的な靴と同じくシュータンがあるデザイン。
こちらの方が好きという人も聞きますが、トライアスロンだとシューズを急いで履かないといけないため、シュータンが丸まったりということもあり…ここは4%の方が好みです。
もう一点特徴的なの、シューレースがセンターではなく斜めに配置されていること。
これにより多少強めに締めても圧迫感を感じにくくなっています。
また、フライニットは「ニット」なので伸び縮みしたのですが、ヴェイパーウィーブはあまり伸びません。
マラソンの様に事前に紐でしっかり固定するなら良いですが、トライアスロンの様に急いで靴を履きたい場合、ゴム紐などに変更しておいたほうが履きやすそうです。
あと、ズームフライ 3同様、フライニットシリーズにあった踵の指を引っ掛けるループがなくなっています。
ドロップの少なさは感じるけど、前足部の沈み込みは感じない
4%やズームフライ フライニットは踵と前足部の落差が大きかったのですが、NEXT%ではだいぶフラットに近づいています。
一方で、ズームフライ 3の時に感じた『前足部(母指球のあたり)に体重がかかった時、リアクト素材特有の「ムニッ」と沈む感覚』は感じません。
というか、前足部が沈む前にもう踵の方が強力な反発力で押し返される感じです。
NEXT%が「前足部のフォームを厚くし、エネルギーリターンをアップさせた」と言われていますが、ここの反発力を十分に活かせるのはフォアフットの時か、もっとピッチを上げて素早く前足部に体重移動する必要があるかも知れません。
グリップが良くなった
アウトソールのところでも書きましたが、アウトソールには改良が加えられ、グリップ力が向上しています。
TK
ただし濡れた金属(マンホールの蓋や側溝の蓋など)は流石に滑るので、なるべく回避しましょう。
ヴェイパーフライNEXT%の重量
今回も非常に軽く仕上がっています!
右が182.5g、左が183.3gで、平均182.9gでした。(26.5cm)
ズームフライ 3の250gオーバーの後だと落差がすごいです…笑
色々な人の計測結果を見ていても、4%よりもNEXT%の方が3g程度軽い様です。
ただ、4%はフライニットのため靴紐を外しても普通に走れてしまいます。(横浜トライアスロンでエリート選手も外して使用していました)
その様な軽量化をすると逆転する範囲ですし、重さの違いは体感できないと思って良いでしょう(^_^;)
ヴェイパーフライNEXT%で走ってみた
最初に感じるのは上記の『脚の外側から内側へ荷重が誘導される感覚』、そして今回も圧倒的な反発力!
踵がついた時、クッションがあると思ったら直後に『エネルギーが地面から跳ね返ってくる』のが体感できると言っても良いほどです。
荷重の誘導と強烈な反発のため、もう「靴に走らされている」という感覚になります。
まだまだ走り込みが足りませんね…
ちなみに、ズームフライ フライニットとターボ2でも実施した、【1時間の高強度バイク練習の直後に5km走ってみる】をNEXT%でも実行してみました。
幸か不幸か、バイクの調子が良くいつもより出力が上がってしまったため、反動で走り出しは動きが悪く…
TK
と思っていたら、「ピローン♪」とGarminが1kmを知らせる音。
.
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え、入りが10秒早いじゃん…
その後も使い慣れたフライニット、軽快さから走るのが楽しくなるターボ2と比較して、明らかに主観的強度は上がらないままなのに常にキロ10秒速い…
私はハーフマラソンのペースが3分45秒/km程度なのですが、『少し早めのジョグ』くらいの感覚でハーフマラソンペースが出てしまう。
ヴェイパーフライ4%とNEXT%の存在は、「誰でも気軽に、お金をかけずにできるスポーツ」であったランニングを、機材スポーツへと昇華してしまうのかもしれない…
4%かNEXT%か?
ちなみに今、本命レースに出るとして、4%とNEXT%どちらを使うかと聞かれたら。
私はおそらく4%を選択します。
理由としてはNEXT%の「脚の外側から内側へ荷重が誘導される感覚」、厚くなった前足部の反発など、使いこなすにはまだまだ履き込みが足りないと感じています。
でもグリップの良さを含め、うまく使いこなせる様になれば4%よりも速く走れるポテンシャルは大いに感じることができる一足です!
ポイント練習にもNEXT%を使用したい
4%の時は練習にはズームフライ フライニットを使用していましたが、NEXT%はポイント練習でもある程度使いたいと考えています。
1つ目の理由としては、4%とズームフライ フライニットの走行感の違いより、NEXT%とズームフライ 3の走行感の違いが大きいため。
荷重が誘導される感覚や前足部の厚みを増したzoom Xの活かし方について、NEXT%での慣れが必要だと考えています。
2つ目は4%でも共通ですが、ヴェイパーフライでのレースペースを知るためです。
ヴェイパーフライシリーズを履くと明らかにペースが上がっているのですが、それが靴の反発力や軽さによるものなのか、レースでテンションが上がったり周りの人に引きずられているからなのかは把握しておく必要があります。
トライアスロンに出る人も、本番を想定したバイク練習+ブリックランの時に使用してみて、どれくらいのペースなら失速せずに走りきれそうか試しておいた方が良いでしょう。
ヴェイパーフライNEXT%のサイズ感について
私は26.5cmで使用しています。
最近のナイキのシューズは全て26.5なのですが、若干サイズは違います。
【ズームフライ sp Fast < ズームフライ フライニット < ターボ2=NEXT% < ズームフライ 3】といった感じで、多少余裕があります。
裸足で履くときは26.0でも問題なく行けるかもしれませんね…
また、フライニットで少し大きめだった人などはワンサイズダウンを検討しても良いと思います!
参考までに、他の靴はこんな感じです。
27.0cm
アディゼロ タクミ sen、アディゼロ ジャパンブースト、ペガサス35
26.5cm
ターサージャパン、ターサージール5、クラウドフロー、ズームフライ(厚め靴下)、ズームフライsp Fast(薄め靴下、少しキツめ)、ペガサス ターボ、ペガサス ターボ2、ズームフライ 3、ヴェイパーフライNEXT%
26.0cm
クラウドフラッシュ(ショートレース用に裸足前提)
まとめ【ヴェイパーフライNEXT%の評価】
ヴェイパーフライシリーズは反発力・クッション・そして軽さをトップレベルで兼ね揃えており、一度履いたら「本命レースはこれ以外使いたくない!」と思えるほどの出来栄えでした。
その最新作ということで、グリップ力の向上や水を吸いにくいアッパーなど、期待を裏切らない完成度だと言えます。
その一方で、
- 前足部の厚みによる走行感の変化
- 脚の外側から内側に荷重が誘導される感覚
- ヴェイパーウィーブはフライニットほどは伸び縮みしない
など前作よりも多少癖がある様な仕上がりになっています。
TK
私の場合、
- NEXT%:レース、レースを想定した質・量のポイント練習
- ズームフライ 3:ジョグ
- ペガサスターボ2:脚を鍛える目的と走っていて楽しいのでインターバルや閾値走など高強度練習
などの使い分けをしていきたいと考えています!
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