『ロードバイクのパワートレーニング』レビュー。パワトレの入門書!

こんにちは、パパサラリーマンのTK(TK@パパサラリーマン)です!

Peaks Coaching Group!監修のパワートレーニングの本が発売
と言うことで、個人的には結構興味があったので発売日に購入して読んでみました。

TK

「ロードバイクのパワートレーニング」と言えばPeaks Coaching Group!!

パワートレーニングの教本と言えば、もちろんパワートレーニングバイブル
その著者であるハンター・アレン氏はまさにパワートレーニングの第一人者とも言える人物。
そんなハンター・アレン氏がCEOを勤めるのがPeaks Coaching Groupです。

本気でパワートレーニングをするなら必読の一冊です。

TK

パワートレーニングバイブルは、まさに『バイブル』と呼べる一冊!!
だけど内容が難しいし、本通りに実施するのはハードルがかなり高いんだよね…

ヨメ

TK

メニュー例も3〜5時間のものが普通にならんでるからね…笑

本書はそんな「パワートレーニングバイブルは難しかった」と言う方にも読みやすくなっています。
逆に言うと、パワートレーニングバイブルを読める人には物足りない(と言うかストレートに言うと不要)と感じました。

ロードバイクのパワートレーニング 目次

ロードバイクのパワートレーニング 目次

 序章:勝つためのパワートレーニング

  1. パワートレーニングの基礎(P.16〜39)
  2. パワートレーニングの実践(P.40〜67)
  3. ストレングストレーニング(P.68〜89)
  4. ニュートリションと睡眠(P.90〜105)
  5. メンタルトレーニング(P.106〜115)
  6. 最新バイクトレンド(P116〜125)

序章:勝つためのパワートレーニング

この章ではPeaks Coaching Groupアメリカのジル選手がGFNY(グランフォンドのチャンピオンシップ)で優勝した時のパワーの活かし方について書かれています。

FTPだけでなく、5秒パワー・1分パワー・5分パワーなどから自分の特性を把握し、コースのどこを勝負ポイントにするかを決める。
そして勝負どころで相手を千切れるように、またそれ以前に相手から離されないようにするには「何分・何ワット」が何回必要かを考えてトレーニングに組み込む

パワートレーニングバイブルにも書かれていたことですが、実例を伴って解説されることで、よりイメージしやすくなっています。

でもトライアスロンってドラフティング禁止だし、FTPの高さが成績に結びつきやすいからFTPだけ知っておけばいいんじゃないの?

ヨメ

TK

確かにレースではFTPが重要…でも1分パワーや5分パワーを知っておくと、相対的に自分の弱点が把握できるから、効率的に練習ができるんだよ!

パワートレーニングの基礎

さて、いよいよ本文…

なんですが、1章は「パワーとは?」「主なサイコン」「主なパワーメーター」「ローラー台について」など、非常に基礎的な部分が並んでいます。

パワーゾーンについては復習の意味で流し読みしても良いですが、サイコン・パワメ・ローラー台をすでに持っている人(本書を読む人では、どちらかと言うと持っている人の方が多いでしょう…)は、サクッと飛ばしていくことになります。

この辺りからも、よく言えばパワートレーニングバイブルと差別化できている、悪く言えば入門者向けで広く・浅くなってしまっていると言えます。

パワートレーニングの実践

本格的なパワートレーニングの章はこの28ページだけになります。

え…少なくない…?

ヨメ

TK

ポジティブに考えるんだ、『少ないページ数でエッセンスを取り入れることができる』と…!

この章の構成

  • パワートレーニングの取り組み方
  • 効果的にFTPをあげるメニュー例
  • マスターズ選手の実践例
  • TSSやCTL・TSB・ATLを用いたコンディション管理

メニュー例は参考にしながら取り入れてみても面白いと思います。
私自身、最近は(3分ハード+3分イージー)×3セットと言うメニューを好んでやっているのですが、こちらのメニュー例ではさらにその後で(2分ハード+4分イージー)×3セットを加えている。。。

こう言うメニューをアレンジして自分で組んだり、zwiftでもカスタムワークアウトを作ってみる人には、組み方や考え方が参考になります。

一方で、そのまま真似をするのであれば色々なブログに無料で載っています。
また、zwiftにもたくさんメニューがありますし、初級から上級まで揃っているのでzwiftやっておけばいいと言うことにも…

逆にzwiftはメニューが多すぎてどれを選べばいいんだか…

ヨメ

TK

そんなあなたに、FTPの向上を目指すおすすめメニューがこちら!

 

あとはTSSによるパフォーマンス・疲労の管理。

パワートレーニングをするならぜひ取り入れておきたいのがこちらです。
現在の体力や疲労を数値化できるので、練習や休養の参考になります。
(あくまで数値なので自分の感覚も大切ですよ!)

3章以降について

一通りパワートレーニングの説明を終えたところで、以下の項目に移ります。

  • ウェイトトレーニング、マッサージ、ストレッチ
  • 栄養と睡眠
  • メンタルトレーニング(練習やレースのよくある悩み相談)
  • 最新機材の紹介

確かにロードバイクで速くなるためにはウェイトトレーニングやメンテナンス、栄養や睡眠も重要です。

でも本書を読む人って、パワートレーニングで効率よくレベルアップする方法やレースの結果に結びつくパワートレーニングの方法が知りたいのであって、ウェイトや栄養に関してはそれを専門に書かれている書籍を見るのではないかな?と言うのが正直な感想。

半端に色々手を出すと月刊誌程度の内容になってしまったり、多少勉強した人なら既に知っている内容だったり、そもそも興味がなくて読み飛ばす人もいたりで本としての情報の密度が下がってしまう気がする。

余談 字が小さい…!

電子書籍で見ている方は要注意です…とにかく字が小さい!

私は8インチのFire HDで見ているのですが、30代前半の視力でも疲れるくらい字が小さいです…笑
タブレットで見る場合は10インチ以上のもので見た方が良いかもしれません。

まとめ

Peaks Coaching Groupからのパワートレーニング本ということで非常に楽しみにしていた本書。
パワートレーニングバイブルが難しかった、とてもあそこまで管理できない、練習のハードルが高いという人にも取り組みやすい内容になっています。

一方で、個人的には入門用にしすぎかな、という気もします。
サイコンやパワメの情報、栄養やマッサージに話を広げることで、肝心のパワートレーニングの深さが足りないと感じます。

こんな人におすすめ

  • これからパワートレーニングを始めてみたい、最近始めたばかりだという人
  • とりあえずzwiftでメニューとかやっているけど、それぞれのメニューの目的や選び方を勉強したい

比較してみると、やはりパワートレーニングバイブルの圧倒的な情報量!
真剣にパワートレーニングに取り組むならぜひこちらを読んでおきたいですね!

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